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男女共同参画推進委員会

男性キャリアモデル 大原良友さん

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大原良友さん

おおはらよしともさん

技術士を目指した動機

 技術士という資格は、35歳の頃に社内報で前年に合格した方の記事を見て知りました。記事には、「合格して社長から食事券を頂戴した、技術士の会があり毎年経営陣との懇談会がある」と記載されていました。その時に「将来は技術士の資格を取得したい」と思いました。
 その数年後に、先輩から「社内にひとりしかいない機械部門の技術士が退職する、特定建設業『機械器具設置工事業』の認可を受けるには機械部門の技術士が必要で、技術士は専門家として認められる」と聞いて、自分にとっては「技術士の資格が最適ではないか」と思い受験しました。

取得してからの自分

 書き切れないくらいたくさんのメリットがありますが、ここでは代表的なものを述べます。
 会社の業務では、トラブル対応で客先に見解書を提出する場合、分かり易い内容に作成できるようになったことです。見解書と技術士の名刺を持って客先に説明に伺うと、信用していただけました。何か分からないことがあると、直ぐに調べたり勉強する癖が身に付きました。管理職(機械部門の部長)および専門職(主席技師長)になれたのは、技術士を取得したことが要因の一つであったと思っています。
 会社業務以外では、幾つかの技術・学術団体の理事や委員を経験しましたが、これらのことも技術士の資格が有効であったと考えています。企業内技術士交流会では行事部会長を拝命しましたが、たくさんの企業の技術士の方々との交流によって人脈を作ることが出来たことは、現在の自分の財産になっています。
 社内技術士会の代表幹事として10年以上後輩を指導し、たくさんの技術士の誕生を支援してきました。「合格しました」の吉報を受けることは本当に嬉しいです。現在は、某技術士受験講座の機械部門の講師として指導を継続しています。
現役退職後は、個人事業主として大原技術士事務所を立ち上げました。事務所収入に加え、年金もあり、時間が自由になるなど、メリットはたくさんあります。

ワーク・ライフ・バランス

 2017年9月末で定年退職して個人事務所を立ち上げた時の目標は、仕事は「現役時代の半分働いて年収は同じ程度にする」です。残りの時間は、社会貢献(町内会の役員、技術・学術団体の委員会活動、後輩の技術士指導など)、家事手伝い(主に料理)、趣味に使う、です。
 独立後5年経過しましたが、これまでの毎年で目標はほぼ達成できています。最近は自分から仕事を探しにいかなくても先方からの依頼による業務委託があり、趣味の時間の確保が難しくなるほどです。今後は、年齢も考えて依頼された業務のみを実施していく予定です。
 最近は男の料理が盛んです。私も料理は山賊料理(山岳部)に始まって、16年間「男の料理教室」に毎月通いました。今では高級な活き造り料亭の板前(になったつもりで)料理をしています。最近は、蕎麦打ち教室に通っています。

技術士取得へのアドバイス

 技術の専門家になるには、技術士の資格取得が最適です。私の経験から、会社勤務の方が定年退職後も生涯技術者として活動することが可能なのは技術士以外にはない、と断言できます。技術士仲間とのコミュニケーションも継続して出来ます。
 技術士合格に向けての勉強は、資格取得だけではなく日頃の業務にも役に立ちます。例えば、顧客向けのプレゼンテーション資料や技術的な見解書の作成などです。
 ただし、合格率から分かるように易しい試験ではありません。技術士に合格するためには、若い時から目標を立てて準備することです。諦めずに合格するまで継続すれば、必ず技術士になれます。

これからの自分

 「技術コンサルタントおよび執筆業」で起業してから約5年経過しましたが、コンサルタント業は順調です。執筆業も共著を含めて今年23冊目の本を出版しました。社会貢献としての技術的な委員会、現役時代に付合いがあった会社の技術顧問など、技術コンサル業は依頼がある限り継続していくつもりです。
 また、人生の終活に向けて、また、関係する方々とのコミュニケーションを円滑にするため、仏教の教えを勉強しています。技術者倫理など、技術者が日常で直面する問題を解決する答えは、仏教の教えにその根本が示されている気がしています。

弟子入りした料理店にて(拡大画像へのリンク)

弟子入りした料理店にて

(画像クリックで拡大 98KB)

プロフィール

1973年4月 千代田化工建設株式会社 入社
2000年8月 同社 機械エンジニアリング2部 部長
2009年4月 同社 機械設計本部 本部長代行
2011年4月 同社 技術本部 主席技師長
2017年9月 定年再雇用満了で退社 大原技術士事務所設立 現在に至る
      現役時代の千代田化工建設、その他数社から技術業務委託受注
2019年8月 圧力容器製作メーカーの技術顧問就任
【団体等の委員】(現在就任中のもの)
一般社団法人 日本溶接協会 圧力設備テキスト作成委員会 副委員長
一般社団法人 日本溶接協会 規格委員会 専門委員

国土交通省 中央建設工事紛争審査会 特別委員
公益社団法人 日本技術士会 男女共同参画推進委員会 委員
【団体等の委員】(過去に就任歴のあった主なもの)
一般社団法人 日本機械学会 第84期 産業化学機械と安全部門・部門長
一般社団法人 神奈川県高圧ガス保安協会 理事兼エンジニアリング部会長
一般社団法人 日本高圧力技術協会 圧力設備規格審議委員会 委員長
公益社団法人 日本技術士会登録 企業内技術士交流会 行事部会長

■著書:トコトンやさしい「圧力容器の本」、技術士「機械部門」受験テキストなど

■趣味:ゴルフ、神輿、料理、食べ歩き、旅行、温泉

■資格:
1995年2月 技術士 機械部門 登録(登録番号 第30550号)
1999年4月 米国プロジェクトマネジメント協会 PMP登録(Certification No.15159)
2002年5月 技術士 総合技術監理部門 登録(部門追加)
2017年8月 監理技術者登録 (交付番号 第1338855号)

※注:記事は2022年11月現在のものです。

このページのお問い合わせ:男女共同参画推進委員会

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