4月度技術士CPDミニ講座（第97回）

　現代においては専門職技術者に説明責任が求められている。そこで、倫理的説得の方法を中心に、倫理、説明責任、判断について考察する。
　＜研鑽目標＞ 現場で倫理的な行動を実践する方法を理解することで倫理実践力の向上に資するものとする。

　一昔前は、専門職技術者も真面目で正直で有能であれば寡黙でも許されたが、現在は何かと説明責任が問われる。
　倫理的であろうとしても、他者の評価と自己評価は必ずしも一致しないから、説明責任の取れる行動も必要だ。
　事後の説明は、自己正当化のための説得だが、説得は本来、より倫理的な方に判断や行動を変えてもらうためにするものである。
　今回は、倫理的説得の方法を軸に、倫理、説明責任、判断、といったことについて、原理的なところから考えてみたい。

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