2011年3月16日
2011年3月21日改
日本技術士会
原子力・放射線部会
東北関東各地の環境放射能測定情報について
(東北関東大地震に伴い発生した原子力発電所被害による影響監視)

3月11日に発生した大地震では、東北地方および関東地方を中心に甚大な被害が発生しました。被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。連日報道されているとおり、福島第一原子力発電所では、現在も人的被害を最小限に食い止めるための努力が継続されています。日本技術士会 原子力放射線部会は、被災地域および近隣地域の皆さまに状況に応じた適切な行動をとっていただくために、原子力発電所からの放射性物質飛散による環境放射線への影響やこれにともなう身体への影響等について、正確な情報を適時に提供する必要があると考え、各自治体等が公表している環境放射線のモニタリングデータに関するウェブサイトのリンク集(資料1)を作成し、比較対象となる日常生活における放射線レベルに関する情報(資料2資料3)とともに皆さまに提供することに致しました。
首相官邸および文部科学省からも同様の情報が提供されておりますので、それらを補足する情報としてご活用ください。

なお、実際の対応にあたっては、国や自治体から提供される情報に従って、冷静に行動していただくようにお願い致します。

日本技術士会 原子力・放射線部会





資料1: 各地の環境放射線モニタリングに関するウェブサイト(リンク先が変更になる場合があります。)

サイト名備考
全体
首相官邸(放射線モニタリングデータについて)
文部科学省東北地方太平洋沖地震関連情報
http://eq.yahoo.co.jp/都道府県別環境放射能水準調査結果(文部科学省HPへのアクセス集中防止のためのミラーサイト。各都道府県の環境放射能推移グラフあり。)
http://eq.sakura.ne.jp/
http://eq.wide.ad.jp/
電事連
青森県
青森県環境放射線等モニタリング
青森県テレメータシステムによる空間放射線のリアルタイム表示
秋田県
美の国あきたネット [秋田県の環境放射能の状況について]
岩手県
環境放射能に関することアクセス不能
宮城県
宮城県原子力安全対策室(環境モニタリング情報)
現在のモニタリングステーションの状況3/12以降更新なし
山形県
山形県における放射線の状況
福島県
福島県災害対策本部(原子力災害情報
郡山市(福島県内各地方環境放射能測定値(暫定値))
福島県原子力センター 環境放射線測定状況3/12以降更新なし
茨城県
茨城県内の放射線情報
茨城県 放射線テレメータ
産総研つくばセンター放射線測定結果県南部情報
環境放射線の測定結果 - KEK | 高エネルギー加速器研究機構つくば市
栃木県
栃木県 環境放射能の調査結果
群馬県
原子力発電所事故に係る本県での放射線量について
千葉県
放射線量率測定結果
財団法人日本分析センター
東京都
東京都(防災ホームページ)ホームページ最下部付近に掲載
東京都健康安全研究センターリンク先変更(2011年3月21日)
埼玉県
埼玉県 原発事故に関する本県での放射線量について
神奈川県
環境放射線モニタリングシステム
千鳥局観測データ
浮島局観測データ
殿町局観測データ
塩浜局観測データ
大島局観測データ
神奈川県の自然放射線測定マップリアルタイム情報なし
山梨県
山梨県の環境放射能の状況について
静岡県
静岡県/静岡県環境放射線監視センター 現在の環境放射線の状況
新潟県
新潟県防災ポータル
東京電力 柏崎刈羽原子力発電所/リアルタイムデータ
新潟県環境放射線監視 テレメータシステム


<参考> 放射線の単位
シーベルト(Sv)
  人体が放射線を受けた時、その影響の度合いを測る物差しとして使われる単位。
Sv/時間 の場合は、一時間あたりの量。
0.000001 シーベルト = 0.001 ミリシーベルト = 1 マイクロシーベルト = 1000 ナノシーベルト

ベクレル(Bq)
  放射能を表す単位。1ベクレル(Bq)は、1秒間に1個の放射性核種が崩壊することである。

グレイ(Gy)
放射線が当たった物質が吸収した放射線のエネルギーで表される放射線量。1Gyは物質1kg当たりに1ジュール(J)のエネルギーが吸収されることを意味する。





資料2: 日常生活における放射線レベル

文部科学省ホームページより引用





資料3: いろいろなレベルの放射線量とその影響

いろいろなレベルの放射線量とその影響(全身照射の場合)
高線量放射線致死的100 Sv即死
〜100 Svがんの放射線治療を行うときの局所的な照射(部位によって異なる)
50 Sv(局部照射)壊死
10 Sv(全身照射)1〜2週間でほとんど死亡, (局部照射)紅斑
重症5 Sv白内障
4 Sv吐き気、半数が死亡する
3 Sv発熱・感染・出血・脱毛・子宮が不妊になる
2 Sv倦怠・疲労感、白血球数低下 睾丸が不妊になる
1 Sv (1000mSv)吐き気などの「放射線病」(死亡率は低い)
低線量放射線250 mSv胎児の奇形発生(妊娠14〜18日)
〜 200 mSv(これ以下の被ばくでは放射線障害の臨床的知見はない)
50 mSv原子力施設で働く人たちへの規準(年間)
10 mSvガラパリ(ブラジル)の人が年間に受ける自然の放射線量
0.6 mSv1回の胃のX線診断で受ける量
自然放射線4.4 mSv(医療検診も含めて)日本人が1年間に受ける平均の放射線量
2.4 mSv日本人が1年間に自然から受ける平均の放射線量
1.0 mSv原子力施設の公衆への規準(年間)
0.2 mSv成田・ニューヨーク間の国際線航空機片道飛行で宇宙線からあびる量
(1 Sv = 1,000 mSv)
社団法人 日本原子力産業協会ホームページより引用

【2011年3月21日 補足情報】

東京大学医学部付属病院放射線科−福島原発における放射性被ばくの解説 より引用
http://www.u-tokyo-rad.jp/2011/03/17104924.html

*妊婦の方へ
放射線は、妊娠後4ヶ月以内が最も胎児に影響を与えるといわれています。100mSv未満ならばその後の胎児には影響がでないことが示されています。妊婦に関する放射線防護についてのデータは、国際放射線防護委員会がまとめています。

*内部被ばくと外部被ばく
放射線の人体への影響は、外部被ばくも内部被ばくも同等です。ただ、いったん放射性物質を体内に取り込んでしまうと、被ばくから逃れられないので、内部被ばくの方がより深刻といえます。ただ、放射性物質を体内に取り込んでも、体外に排出されたり、自然に放射能が弱まったりすることで、放射線の影響も弱まっていきます。
注:上記引用資料には、基本的な情報から、飲料水や牛乳で放射能が検出された場合の評価等に至るまで、わかりやすく解説されています。





[関連リンクおよび主な掲載項目(2011年3月21日時点)]

日本原子力学会 http://www.aesj.or.jp/
 ■プレスリリース「福島第1/第2発電所 放射線レベルについて」
 ■「福島第1/第2発電所 事故の概要と経緯」
 など

独立行政法人 放射線医学総合研究所 http://www.nirs.go.jp/index.shtml
 放射線被ばくに関する基礎知識 など

社団法人 日本放射線技師会(JART) http://www.jart.jp/
 福島原発からの放射性物質飛散による周辺住民への影響や対応等について
 関係機関において提供されている各種情報のリンク集 など

社団法人 日本原子力産業協会 http://www.jaif.or.jp/ja/radiation/human_effects/e0501.html
 人体に対する放射線の影響について など