部会長短信



平成20年(2008年)元旦

電気電子部会長
河上邦雄

電気電子部会長の新春ご挨拶


新年明けましておめでとうございます。

 部会長を拝命してから、早くも半年が経過いたしました。この間、日本技術士会における電気電子部会が果たすべき大きな重みを、改めて痛感しているところでございます。
 今年も皆さんと共に、お互いの知恵を出し合って活動していきたいと思っておりますので、宜しくお願い申し上げます
 昨年は十二支の最後、丁亥(ひのとい)〈猪年〉。猪突猛進のイメージに合うようなスムーズな展開とはならず、いろいろな問題を残した形の不安定で変化の激しい年であり、更に「偽」の年とも表現された年でした。

 さて、平成20年(西暦2008年)、戊子(つちのえね)〈鼠年〉は十二支の最初の年で、戊(つちのえ)は万物が集まった土や山を象徴し「茂る」の意味で、大地に草木が繁茂する様子を表しております。このような創造性と発展性に満ち、充実と安定化の子年となることを祈らざるを得ません。

今年の課題は、
@ 教育制度の弾力的自由度の高い「再生計画」が更に活発化させることが必要であり、理科離れ、とりわけ「電気電子分野」離れの傾向に歯止めをかけられるような活動が必要であると認識いたしております。
A 私ども技術士の世界では、昨年からの試験制度変更なども影響してか、とりわけ、第二次筆記試験における電気電子部門の合格率が最低でした。これを真摯に受け止め、改善に向けて提言していくことが必要と考えております。
B 必要な専門知識だけではなく、応用能力、論理的考察力、課題解決能力、および技術者倫理に関する見識が基本的に必要なことは言うまでもありません。
そのためには「技術の原点を大切にして世の中のために尽くす」という精神が根底に流れていることが必須条件であります。学術論はもとより、実学を通して得られる工学的見識と品格ある行動が必要と思われます。
 
 このような課題にご注目いただき、電気電子部門の本丸である当部会の各位は、新たな危機意識を持ち、優れた見識のもとに積極的に活動して行こうではありませんか。

 また、関東を中心に活動しておられる電気電子部会の会員各位のほか、地方支部の電気電子部門の会員各位とも同等の情報レベルにある一纏まりの技術者集団となるよう、融通性の高い活動を行っていきたいと考えております。そのためのCPD開催情報やCPD内容のデータ提供などに関しても、積極的に情報共有化を図っていきたいと考えております。

 以上、電気電子部会の各位におかれましては、心身双方の健康に留意され、新たな年の始めを張り切ってスタートされますよう祈念申し上げ、新春のご挨拶とさせていただきます。



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