部会長挨拶 (過去の保存) 

ごあいさつ(第13回)   <21〜24年度>

                応用理学部会 部会長
                      柴田 悟
 
この度、6月の総会にて、平成2122年度の部会長をお引き受けすることになりました。’88年に資格登録して以降、北海道での青年技術士協議会設立に参画、北海道支部における’99年までの活動の後、東京で休眠しておりましたが、本部会より招聘を受け、’05年より活動を再開しております。以降、部会幹事、副部会長として応用理学部会で活動させていただいた経験をもとに、本部会の発展と会員サービスの向上に多少なりとも寄与できればと考えております。
 
 今般、日本技術士会にあっては、公益法人化へ向けた準備が活発化しており、組織的な生まれ変わりを実現しつつある状況と認識しております。同時に、国内においても、国際社会においても、『グリーン革命』に示されるような社会的変革は、かつてないスピードで進行しております。このような状況下においては、理学と工学のインターフェイス部分を担うという、応用理学部門の重要性は益々増大しており、我々がそのプレゼンスを遺憾なく発揮することが、日本技術士会の発展においても、わが国の社会的改革においても、重要な意味を持つと確信します。
 
 2年間の部会運営をお引き受けするにあたっては、上記のような社会的・時代的なミッションを強く意識し、下記の諸点について、幹事委員各位とともに部会運営を進めて参ります。会員諸氏の意識的な参画をお願い申し上げます。
 
n       次世代を担う若い技術士の組織化
n       企業内技術士と独立技術士のインターフェイス機能の発現
n       独自CPDの継続的提供
n       日本技術士会の各委員会活動への主体的参画と部会活動への還元



ごあいさつ 
(第12回)
    <19〜20年度>                                  
                     
               応用理学部会 部会長
                           町田光三

  部会員の皆様及びホームページへご来訪の皆様、益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。この度、6月の総会にて、部会長を拝命し、19〜20年度の部会長をお引き受けすることになりました。

  応用理学部会に籍を置かせて頂いて、12年程の若輩ですが、皆様のご指導、ご支援を頂き、会員の皆様のお役に立てる「応用理学部会」へ微力を尽くす所存でございます。日本技術士会、並びに応用理学部会も皆様の地道なご尽力のお陰で、認知度の向上、活性化も進展してきておりますが、より一層の「技術士」の役割と責務を十分に果たせる土壌作りをして参りたいと思っております。

  我々を取り巻く、技術のグローバル化、地球の温暖化、先端技術の融合化など急速に社会環境も変化してきております。このような中にあって、応用理学部門の技術士の役割は大きなものがあると感じております。

  この部会活動を通じ、皆様と連携した技術士活動を推進して行きたいと考えております。皆様の積極的な取り組みをお願い申し上げます。

 

平成18年1月 (第11回)
                                  応用理学部会                                  理事・部会長 岩熊まき

 
部会員の皆様におかれましては、穏やかな新年を迎えられたと存じます。今年もよき一年でありますことを祈念いたします。部会長を拝命して約半年、幹事の皆様、部会員の皆様のご協力で、無事会務を行ってくることができました。厚くお礼申し上げます。
 現在、技術士制度に関しては、技術士試験の改定、部門見直し検討等の動きがあり、それに伴い技術士会も大きく変わってゆくことと思われます。常設の委員会ではもちろんのこと、新たに、部門・部会検討特別委員会、会員拡大・技術士活性化推進特別委員会等が設置され、新しい技術士会を目指す動きが出てきています。多くの課題を検討し、問題を解決しながら技術士の地位を確保し、知名度の向上を目指すためには、皆様のご協力とご支援が欠かせません。意見聴取依頼等には、是非お答えくださるようお願い申し上げます。
 部会においても活性化を目指し、今後の例会では、CPDに視点をおいた外部講師の講演、部会員の交流に視点をおいた講演その他、バランスの良い企画を検討しております。昨年10月には初めて土曜日開催の例会をおこない、普段とは違った顔ぶれで盛会となりました。18年3月18日(土)には応用理学部門の第一次試験、第二次試験合格者歓迎会を予定しています。今後とも皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
 
 
平成17年8月 (第10回)
 
新任ご挨拶
                                  応用理学部会
                                  理事・部会長 岩熊まき


 このたび、飯田喜哉さんの後を受け継ぎ、部会長となりました岩熊まきと申します。
 技術士資格は50年以上の伝統のある資格ですが、残念ながら、ご承知のように、その認知度は決して満足のゆくものではありません。
 このことはすべての技術士と技術士会の課題でもあります。一方で、改定された試験制度の定着がすすみ、これからは、技術士は次第に増加してゆくものと考えられます。技術士会は、全技術士から信頼され、入会が当然と思われるような会であることが求められています。
 このような変化の時代に、部会長を拝命したことは、緊張とともに、責任の重さを深く感じています。精一杯勤めていく所存でございますので、諸先輩、部会員の皆様、ご指導とご支援を賜りたくよろしくお願い申し上げます。



部会長退任挨拶
 
 これまで応用理学部会長を務めておりました飯田喜哉です。このほど、部会長を岩熊まきさんに代わって頂くことになりました。岩熊さんは応用理学部会推薦の理事も兼ねられています。応用理学部会が新体制の下でこれまで以上に活性化することを期待し、私も及ばずながら今後もその他大勢の一人としてお役に立って生きたいと思います。
 私は二期四年部会長を務めました。「大過なく」というのが、こういう際の決まり文句ですが、生来の気ままさが災いして幹事、部会員、その他の方々に、思わぬご迷惑をおかけしたことも多々あるのではないかと危惧しております。それらの方々にはこの機会を借りてお詫びをしたいと思います。
 一つだけ自己宣伝をさせて頂くと、私が部会長に就任して以来、いささか部会活動が活性化したという実績があります。四年前に私が前任者の故山上先生から部会長を引き継いだ時は、例会も定期的に開かれない状態が続いたりして、部会活動が沈滞していました。これは主として当時、山上先生が健康を害しておられたことによるものですが、幹事会が適切にサポートしていなかったという点では、当時の幹事の一員として私も慙愧に耐えないところであります。
 私が就任して以来そのような事態はなくなりましたし、幹事会も徐々に充実してそのおかげでHPの開設その他の幾つか新機軸を出すことができました。更に今度の新体制では、部会長にかねてからお願いしてきた方にご就任頂いたばかりでなく、幹事会も部会よりすぐりの精鋭スタッフを揃えております。
 「消えてゆく老兵」が申し上げる口上ではないかも知れませんが、部会員をはじめ関係する皆様のご期待にそえると思います。

                                          飯田喜哉
平成17年2月 (第9回)
 
 部会長の飯田喜哉です。多忙のあまり最近四ヶ月部会長挨拶の更新を怠っておりましたが、これからまた努めて毎月更新して参りたいと思います。
まずは、本年度一次試験合格者、二次試験合格者の皆様方に部会を代表してお祝い申し上げます。部会長として皆様に対してのお願いは、「どうぞ技術士会に入会して、我々の仲間になって頂きたい。」ということです。
 
 昨年は年の暮れまで災害に明け暮れた一年でした。技術士の大事な使命の一つに「防災」があることをひしひしと感じる今日この頃です。 応用理学部会3月例会(3月15日)では、「新潟県中越地震とその後の雪氷災害について」と題して(独)防災科学技術研究所雪氷防災研究部門長の佐藤篤司先生のお話を伺うことにしています。(詳細はこのホームページの次回講演会要旨参照。)

 3月例会は講演の後に、本年度二次試験合格者歓迎会を催します。
是非ご参加下さい。一刻千金の春の宵に、ささやかなビュフェ形式で新人技術士を歓迎したいと思います。(財)中央温泉研究所所長の甘露寺泰雄先生がテーブルスピーチで、本年2月に起きた「北区ガス火災」の解析についてお話し頂く事も予定しております。新人技術士ではありませんが、昨年末応用理学部会員として入会された衆議院文部科学委員長の斉藤鉄夫先生にも、文部科学行政に対する抱負をご表明頂く予定です。併せてご期待下さい。  
                                          以上
平成16年9月 (第8回)
 
 部会長の飯田喜哉です。9月も半ばを過ぎましたが、まだ蒸し暑い日々が東京では続いています。今年の夏は世界的に異常気候が多かったようですが、地球温暖化の影響が出ているかどうかについては、議論がまちまちのようです。
 札幌で開催された31回技術士大会に出席しました。大会当日の15日はさわやかな秋晴れの一日でしたが、前日は雨風が吹き荒れてゴルフコンペに参加した方々は大変だったようです。一方その日の東京は気温が34度まで上がったと言う話を聞いて、札幌の屋内で過ごした私は何か得をしたような気がしました。最近はマグニチュード6〜7クラスの地震が近接して立て続けに起こったかと思えば、浅間が噴火を始めて、この次は富士山だという風説が新聞や週刊誌を賑わせています。
 考えてみると、これらは皆、応用理学部門の中の地球物理に属することですが、まだよく分からないことだらけです。それだけ楽しみが残されていると考えても良いかもしれません。

 9月の例会は資源工学部会と共催で、同部会の佐野技術士が「東シベリヤエネルギー開発――21世紀の展望」という講演をされます(9月21日)。10月は神奈川県技術士会と共催で旅行に行きます(10月15〜16日)。ご都合の付く方は、ぜひご参加下さい。
                                   以上
 
平成16年7,8月 (第七回)

 部会長の飯田喜哉です。個人の業務と若干の観光を兼ねて、6月末から7月はじめにかけて駆け足でサンクトペテルブルグとモスクワに行ってきました。  私は月刊「技術士」2004年2月号に「温暖化防止への選択肢」と題する小論を寄稿して、「ロシアが京都議定書批准に消極的なので、これに対して批准に向けてのインセンティブを与えるのに技術士が貢献すべきではないか。」と主張しました。

その後の新聞情報と、私が今回ロシアへ行ってロシアの環境政党「緑の党」幹部と交流した結果からすると、ロシアのこの問題に関する態度は、当時私が憂慮していた状態から急速に変化しているようです。

いろいろ感想はありますが、それを述べるのは別の機会にしたいと思います。いずれにせよ、2005年は日露修好150周年、ポーツマス条約100年に当たるということで、プーチン大統領が1月に来日します。これを機に日露友好の気運が高まることでしょう。  

帰国してから、たまたま映画「Day After Tomorrow」を見ました。地球温暖化の結果、北半球が一転して一時的な氷河期を迎えるというSFです。こういうことが現実に起こりうるかどうかは別にして、かなり迫力のあるスペクタクルでした。冷房されている映画館から外へ出ると、外気が一段と蒸し暑く感じられました。  当部会員の高橋信也さんが、土木学会平成15年度国際活動奨励賞を受賞されました。(土木学会誌7月号、あるいは土木学会HP参照)心からお喜び申し上げます。 

                                       以上

平成16年6月 (第六回)

 部会長の飯田喜哉です。この原稿を書いているのは6月20日{日}です。首都圏でもアジサイの色が濃くなってきています。アジサイは土地が酸性だと青い花、アルカリ性だと赤い花が咲くと何かで読みました。リトマス試験紙の反対のような気がしますね。 また身辺の雑事を書き連ねて恐縮ですが、先週は毎日のように夜の会合が続き、いささか疲れました。平成16年度学士院賞受賞者がこのほど発表され、その一人はカリフォルニア工科大学(通称:Caltech)地震研究所教授の金森博雄氏でした。彼はかつて東大物理学科で私と同級生でしたので、久しぶりに帰国した彼を囲んで、16日(水)に学士会館でクラス会を開きました。 私は97年にある調査報告書を作成するために米国の西海岸に数日滞在した折に、彼の研究室を訪問しました。彼は当時、周辺の大学、自治体、企業とネットワークを組んで、リアルタイム地震学を使った地震防災活動を精力的に展開しているところで、主にその話を聞かせてくれました。今回の受賞は「地震発生機構の物理的解明についての研究」に対してということですが、現在でもむしろ地震防災活動の方に多くの精力を注いでいるようです。 私は数十年前に彼と机を並べて、坪井忠治先生の「実験制約法」のノートを取った仲ですが、その後実験固体物理に進んで地震学とは無縁の道をたどったため、聞く話がすべて新鮮な気がしました。 そのとき日本で活躍している二人の地震学者の名前を知りました。一人は彼の後輩で当時横浜市大にあって、横浜市と連携してリアルタイム地震予知活動を展開しておられた菊池正幸教授(後に東大教授、昨年逝去)。菊池教授に「リアルタイム地震学」の講演をお願いしていて果たせなかったいきさつは3月の部会長挨拶に書きました。 もう一人は彼のCaltechにおける弟子で東大地球惑星物理学教室助教授(当時、現在は教授)のロバート・ゲラーです。彼は地震の基礎理論の研究が本来の専門ですが、いささかマニアックなほど、それまでわが国の地震防災政策がよりどころとしてきた地震予知可能説を攻撃していることを、私は帰国後知りました。 たまたま、私は当時「研究評価」に関心を持っていて、所属している研究・技術計画学会が97年秋に京都国際会議場で開催予定の7th International Conference on Technology Managementに「大型科学研究開発プロジェクトの評価基準」に関して投稿することを計画していました。そのCase Studyの一つとして地震予知プロジェクトを取り上げることを思い立ってゲラーを訪問しました。彼の快諾を得て連名で発表を申し込んだ結果、幸いにして採択されました。 当日私が発表したセッションは座長を除けば日本人は私ともう1名だけでした。そして、私の発表で聴衆の関心を集めて活発な質疑が出たのは第5世代大型コンピュータ計画を失敗と断定したケースに対してだけでした。地震予知は少なくとも海外の「研究評価」専門家の興味はひきませんでした。しかし測地審議会が「地震の短期予知は不可能」という画期的な報告を出したのは、まさに同じ97年度の報告においてでありました。 大分皆さんの多くには興味がないことを長々と書き連ねました。しかし「地震防災」は、応用理学部門ばかりでなく建設その他の部門でも重要なテーマです。日経は本年5月31日の社説に「予知という呪縛緩んだ防災白書」で、平成十六年防災白書に盛られた新しい方針について紹介しています。「…しかし一つの法律の呪縛が防災行政をがんじがらめにしていた。四半世紀前に、科学的な検証もないまま、巨大地震を直前に予知できることを前提にした世界でもまれな法律ができた。東海地震の対策を定めた『大規模地震対策特別対策法』、いわゆる大震法である。…」 私は「大震法」が多くの技術士に生活の糧を与えているのは知っていますし、そのこと自体を技術士倫理に悖るとして批判する気は全くありません。しかしいやしくも技術士であるなら、少なくともレフェリーを備えた学術雑誌に掲載された論文とインターネット上などでまま見受けられる他者が検証しようのない俗説との弁別を行ったうえで、地震予知について議論していただきたいと考えております。 以上

                                       平成16年6月 飯田喜哉
 
 
 
平成16年5月 (第五回)
 
 応用理学部会長の飯田喜哉です。
 
 5月も半ばを過ぎてしまいました。3月にこれから 毎月部会長挨拶を書くと
お約束しました。そのときは各月末に執筆してホームページ担当幹事に送り、
幹事さんにHTMLファイルにして事務局に送っていただいて、
翌月月初めにアップデートされるという一連の月例業務の流れを想定してい
ました。実際始めてみると、自分自身の業務(応用理学部会長としてではな
く)が忙しくなると背に腹は代えられず、5月16日の日曜日を使ってこの5月
の部会長挨拶を書いている始末です。こういうのが本当に昔の人が言った
「六日のあやめ、十日の菊」ということだと、申し訳なく思っております。  
 
部会員の方々には全員既にご通知を差し上げていますが、5月18日(火)の
18:00から葺出第2ビル5F において、第3回応用理学部会年次総会を開催し
ます。閉会後、部会員でもあられる大島北海道支部長の特別講演、引き続
いて同一会場でささやかな懇親会を催す予定にしております。  
4月例会のあらましは部会ホームページに報告を掲載しておりますのでご
覧ください。
 
機械部会員の林裕先生にお願いして「機械屋がみた最近の事故原因の考察」
というタイトルで、多くの事例に先生独自の鋭利な解析を披露していただきました。
われわれ応用理学部門の技術士には「眼からウロコ」という御説明が多く、
CPDとして極めて有益だったと思います。先生にこの講演をお願いしたのは半
年前ぐらいだったと記憶します。お願いするきっかけは「“カミオカンデの光電子
増倍管(直径50p)の大量破壊”と“国産ロケットH―Uのインデューサの破壊”
は共に同一の物理現象キャビテーションによるものである。」という論文が近着
の機会学会誌に掲載されていることを、一人の当部会幹事から教えられたこと
にあります。興味を覚えた私は早速かねてからこの分野に造詣の深い林先生
にご講演を依頼し快諾を得ました。
 
ご講演を予定していた4月例会も近づいた頃、「トラック、バスのハブ破損」事故
が俄かに一般の関心を集めるようになったので、先生にご連絡しその話題も
カバーしていただくようにお願いしました。
当日のご講演はこの話題については特に精彩に富み印象深いものでありました。  
この一連の事故は4月例会終了後、会社の最高幹部たちの引責辞任、逮捕など
波紋がますます拡大しています。不謹慎な表現は承知ですが、この事例解析は
技術士倫理とリスクマネジメントについて最適な教材となると思います。
 
                                 平成16年5月 飯田喜哉
 
 
 
平成16年4月 (第四回)
 
応用理学部会長の飯田喜哉です。
4月になりました。
この間まで一時期冬に逆戻りしたような気候でしたが、一気にまた暖かになり
桜も各地で満開になったようです。
 
3月23日に期末幹事会を開き、主な議題としては5月の総会の準備と10月の研
修旅行に関する提案で、会員で登録されている方は会員のページに議事録を
掲載いたしますのでご覧下さい。  さて先月の部会長挨拶で、 昨年6月の例
会における「リアルタイム地震学」の講演会が私にとって忘れられないというこ
とを記しました。この講演は、旧鉄道総研時代に「ユレダス・システム」を開発
された(株)システムアンドデータリサーチ社長中村豊先生に講師をお願いして、
大変好評でした。しかし私が昨年1月ごろ、「リアルタイム地震学」を講演会のテ
ーマに取り上げようと思い立って、最初に講師にお願いしたのは当時東大地震
研教授で、同じ題名の著書を東大出版会から出された菊池正幸教授でした。
 
私はかねてから、教授がわが国においてはこの分野の研究の草分けで実践面
でも、横浜市に提案して同市の強震計ネットワークを創設された実績について
仄聞しておりました。そこで、2001年に応用理学・資源工学共催年末講演会で、
「大規模地震直前予知の可能性」について講演をお願いした東大地球惑星物
理学教室のロバート・ゲラー教授に御紹介をお願いした結果、菊池先生の快諾
を得ました。  ところが、5月になって菊池先生からメールを頂き、「現在入院中
であり、当分退院できないから、講演を取り消したい。」ということでした。
 
既に情報工学部会、防災特別委員会にも共催に賛同してもらい、月刊「技術士
」でも掲載してもらっているので、私は途方にくれました。またゲラー先生に御
相談して紹介して頂いたのが、中村豊先生だったのです。  
菊池先生は昨年10月18日に肺炎で亡くなられました。昨年5月末に、
中村先生がピンチヒッターを引き受けて頂いたことを、菊池先生にメールで御
報告したところ、「大変結構だ。」という御返事を頂きました。 (私信ですが、あ
えて「会員のページ」に転載させて頂きます。) 
 
菊池正幸」のキーワードでインターネットを検索しますと、横浜市立富士見中学
校の先生が書いた「菊池正幸教授さようなら」というページがあります。先生のお
人柄を偲ぶ一助として御一読をお勧めします。
                                 平成16年4月 飯田喜哉
  

平成16年3月 (第三回)

 応用理学部会長の飯田喜哉です。
 
 端唄でいうと、「梅は咲いたか、桜はまだかいな。」という季節になりました。
今月から部会長挨拶を毎月書き換えようと思い立ちました。インターネットとい
う公器を使って毎月拙い雑文を読んで頂けるのも、部会長のささやかな役得か
も知れません。
さてこのほど、技術士一次試験、引き続いて二次試験の発表がありました。
まずはそれぞれの難関をパスして、新しく修習技術者、技術士になられた方々
に、心から「おめでとう。」と申し上げます。特に応用理学部門の合格者には、
なるべく多くの方々が入会され、 月々の例会に出ていただけることを願ってい
ます。
  応用理学部会には嬉しいことがありました。例会に出ていただいている修習技
術者が二人まで、今度合格したことです。一人はすでに部会の幹事を数年務め
ていただき、現在部会のホームページに掲載されている部会細則(案)を策定
する中心メンバーだった方です。もう一人は例会出席率こそそれほど高くありま
せんでしたが、たまたま指導技術士(職場の上長)に誘われて昨年6月例会に
出席し、「リアルタイム地震学」について勉強する機会があったのが、受験の際
に何がしかのプラスになったという方です。
早速お二人には合格手記を部会のホームページに寄稿していただきました。
今のところ、「会員のページ」に掲載しているので、会員ID登録をされていない方
にはアクセスできません。近くホームページ全般の「お色直し」が予定されてい
るようなので、その後では、もっと多くの方に見ていただけるようになると思いま
す。
実は、昨年6月のこの講演(情報工学部門、防災特別委員会と共催)について
は、別の事情から私には忘れられないものとなっていますが、今回の部会長挨
拶はもう長くなり過ぎていますので、それについてお話しするとすれば別の機会
にしたいと思います。
 3月の例会は、部会員の松田益義先生の「自然災害リスクマネジメント」です。
新会員の参加を期待しております。
                                 平成16年3月 飯田喜哉
 

 

 

平成16年1月 (第二回)

 応用理学部会長の飯田喜哉です。
昨年10月末に応用理学部会のホームページを開設した折に、最初のご挨
拶を記しました。その折に、ほぼ三ヶ月に一回はこのご挨拶を書き換え
ようと思っておりましたので、2004年の年頭のご挨拶を申し述べます。

 いきなり私事にわたって恐縮ですが、ちょうど半世紀前の今頃は、
私は大学受験を目前に控えて、お雑煮を平らげると早々に参考書や問題
集に取り掛かっておりました。振り返ると往時茫々の感に堪えません。

50年の歳月を経てなお学成り難く、この申年の新春も辞書を片手に横文
字の書籍を老眼鏡で眺めて三が日を過ごしました。閑話休題。
部会長として見た応用理学部会の2003年のトピックスとしては、年初か
ら始まった「専門科目、選択科目の見直し」に関して、部会を代表して
諸先生や文科省担当官と意見交換した経過、役員選挙、10月の大阪例会、
Eメール同報システムの利用による部会員間の意見交換、そしてこのホー
ムページの11月1日正式開設などが、脳裏に浮かびます。

この間、部会員、なかでも幹事、顧問、各委員、そして事務局や支部長、
部会長の方々の懇切なご好意、ご協力を受けて、とりあえず大過なく一
年を終え、何がしか部会活性化の方向に一里塚を置けたと考えております。

 2004年に何をやるかに関して私個人の腹案はありますが、部会員各位
のご意見を賜りつつ煮詰めて、3月の期末幹事会で諮り、5月に予定して
いる総会でご承認を受けて実施していきたいと思います。
4月に執筆する次の部会長挨拶に、検討状況をご紹介する予定です。
ご期待ください。

              平成16年1月 飯田喜哉

平成15年10月 (第一回)      理事  飯田喜哉

  応用理学部会長の飯田喜哉です。前期に引き続き今期も部会長を仰せつかりました。このほかに今期は理事も務めております。応用理学部会のホームページがこのほど開設にこぎつけましたので、このページに来ていただいた方々にご挨拶いたします。

皆様はいろいろなグループに分類できると思います。 まず一番多数な母集団としては、会員外の方々、会員でも応用理学部会員以外の方々、部会員の方々という分け方をするとすれば、このホームページでは、会員以外の方々と、応用理学部会員でも私が普段お会いする機会の少ない地方支部所属の方々に向けた発信を、重視していきたいと思います。前者の中には、我々技術士が科学技術の向上と国民経済の発展に資するための施策に尽力していただいている所管官庁の方々もおられますし、日々ご指導をいただいている学識経験者もおられます。何よりも、今後我々のグループに参加して共に切磋琢磨していただけるであろう多くの若い科学者、技術者がおられます。

また応用理学部会の一つの特性は地方部会員の比率が他部会に比べて多いことですが、部会長としてはそれらの方々に役立つ情報の発信に努め、またそれらの方々の声を今後の部会運営に生かして行きたいと思っています。皆様どうかこの産声を上げた応用理学部会ホームページを、皆様の座右の友として活用していただくと共に、育てていただきたいと念願しております。
                                                            
                                                            平成15年10月 飯田喜哉
 


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                           最終更新日 : 2013/07/05