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建設部会

平成28年8月 現場研修会報告

日  時:平成28年8月26日(金)14:30〜16:30
研 修 名:渋谷駅街区土地区画整理事業 地下施設整備工事等 見学
研修場所:渋谷駅街区土地区画整理事業工事現場(東京都渋谷区渋谷1丁目地先)
参 加 者:28名(会員27名、非会員1名)

1.はじめに
 都市機能の利便性が求められるなか、都市再開発が多くの箇所で進んでいる。そのような中で渋谷駅周辺の再編に伴う土地区画整理事業について、渋谷駅街区土地区画整理事業協同施行者並びに東京地下鉄株式会社のご協力により、都市再編の説明及び工事現場について現場研修の機会をいただいた。

2.現場研修内容
 最初に渋谷アイビスビル内にある渋谷街区土地区画整理事業協同施行者事務所で、この地域の土地区画整理事業の進捗状況について講義をいただいた。大正時代から移設や増改築が繰り返されてきた駅施設や、前回の東京オリンピック前後に開業した建築施設は安全性や利便性の向上が必要となっている。このため土地区画整理事業により、次のような課題を解決するとした。
[1] 動きやすく、歩きやすく
JR線や国道246号などで分断されたまちを歩行者デッキなどで繋ぎ、上下左右に移動しやすくする。また、JR線と銀座線ホームの異動により、地下化した東急東横線と副都心線との乗り換えが便利になる。
[2] 災害に強い街へ
 耐震性の高い大規模ビルに帰宅困難者の一時滞在施設や防災備蓄倉庫を準備する。また、ゲリラ豪雨対策として駅前広場の地下に大規模な雨水貯留槽を整備する。
[3] 世界がもっと近づく
 バスターミナルを駅前に設置し、成田空港、羽田空港とつながる空港リムジンの発着場を整備する。
[4] よみがえる渋谷川
 河川と連携したにぎわい広場や川に水を流す壁泉が整備され、再び水辺をよみがえさせる。
 現在は地下広場の構築、雨水貯留槽、銀座線の仮線工事を行っていることが説明された。
 工事現場は地下広場、雨水貯留槽、銀座線の仮線工事を見学させていただいた。駅前広場には大規模な地下空間が広がり、動きやすい歩行空間が生まれる様子が想像できた。また、銀座線の仮線工事は、電車を運行しながらの工事でその苦労がしのばれた。新設した銀座線の橋脚は意匠にも配慮が施され、橋脚の表面に木の模様を表現するため、特別な材料と職人が必要だったことが説明された。渋谷駅周辺の再整備に街を作りこむ意欲が随所に感じることができた。

3.おわりに
 都市はその機能を向上するために、次々に新しく再開発されていることがよく理解できた。技術士も都市の今日的課題を常に把握し、新しい都市づくりに励まなければならないと痛感した。
 最後に、日常の業務でお忙しいなか現場を案内していただいた、渋谷街区土地区画整理事業協同施行者事務所の森様、東京地下鉄株式会社の坂田様に心より感謝申し上げます。

講演担当:金子、田中、榎本(文責)

写真ー1地下広場現場説明風景(拡大画像へのリンク)

写真ー1 地下広場現場説明風景

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写真ー2雨水貯留施設見学(拡大画像へのリンク)

写真ー2 雨水貯留施設見学

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