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生物工学部会

【例会案内】2023年10月例会(秋の例会)

日時:2023年10月14日(土)(講演会等)14:00〜16:30(幹事会 12:00〜13:30)
場所:メイン会場、サテライト会場及びオンライン(Teams)によるハイブリッド開催
  ・メイン会場:大阪産業創造館6階会議室C(大阪府大阪市中央区本町1-4-5)
  ・サテライト会場:機械振興会館B3-1会議室(東京都港区芝公園3-5-8)
対象:日本技術士会 正会員・準会員
会費:日本技術士会 正会員・準会員:1,000円(新CPD行事参加申込サイトにて一括支払い)
情報交換会参加費(機械振興会館参加者) : 講演会後、情報交換会(16:30〜18:00)を実施します。参加される方は、当日500円をお支払ください。

プログラム:
(1) 開会挨拶
(2) 講演1:河野 猛 氏(河野技術士事務所、(株)CCHサウンド専務執行役員、(株)堀場製作所シニアアドバイザー、技術士(生物工学部門、総合技術監理部門))
演題名:近畿本部生物工学部会設立経緯とアカデミア発スタートアップ企業経営について
講演要旨:
 2017年頃から近畿本部内に部会設立の動きが西八條氏らを中心として起こり、以降、いくたびの部門内討議を繰り返し2022年10月に設立に至った。その間の議論・討議内容は今後の部会運営の課題を反映したもので、今回の講演で共有する事によって地域本部部会の課題に留まらず、将来のあるべき姿を提案する。
 また、企業内技術士の経験を生かし、現在、自身が関与しているアカデミア発スタートアップ企業経営の課題と実際について紹介する。

(3) 講演2:大島 敏久 先生(九州大学名誉教授,ニプロ株式会社顧問)
演題名:好熱菌の耐熱性アミノ酸脱水素酵素の機能開発
講演要旨:
 産業用酵素の重要な要素は高い触媒活性と特異性に加え、高い生産性と安定性である。講演者は1980年代前半から一貫して好熱菌由来の安定性と生産性に優れた新規耐熱性酵素の機能解明とバイオ素子としての応用開発を行い、先導的、独創的な成果をあげてきた。その中で、好熱菌(中等度)の耐熱性アミノ酸脱水素酵素(EC 1.4.1.-、下式)を
 Amino acid + NAD(P)+ + H2O = Oxo-analog +NAD(P)H+NH3 + H+
 大腸菌(常温菌)で遺伝子組換えにより目的酵素の生産性を大幅に増強後、熱処理を行う簡便な精製法を世界で最初に開発、好熱菌の耐熱性酵素の産業への有効利用を促進した1)。1990年代に入り100℃でも生育する超好熱菌のグルタミン酸脱水素酵素(GluDH)を対象に耐熱性や活性発現機構の分子レベルでの構造と機能解析を行い、茹で上がらないGluDHの分子機構を明らかにした2,3)。タンパク質工学的手法によりD-アミノ酸の不斉合成に有効な人工耐熱性脱水素酵素の創製に成功し、一段階D-アミノ酸の生産法を開発した4)。本講演では、アミノ酸脱水素酵素を対象として以下の項目について主に解説します。
1.好熱菌の耐熱性酵素の遺伝子組換えによる簡便生産法の開発
2.超好熱菌のGluDHの耐熱化の分子戦略
3.好熱菌由来の人工D-アミノ酸脱水素酵素の創製とD-アミノ酸生産への展開
4.ゲノムマイニングよる耐熱性新規アミノ酸脱水素酵素の機能開発
参考文献:1) T. Ohshima & K. Soda (1989) Trends in Biotechnology 7, 210-214, 2) 櫻庭春彦他5名(2006)化学と生物44,305‐312、3)櫻庭春彦, 大島敏久(2013)バイオインダストリー 30、3-11, 4) 秋田紘長、櫻庭春彦, 大島敏久(2016)ビタミン 90,544-554.

(4) 閉会挨拶

参加申込締切:2023年10月6日(金)(締切厳守)
部会員:技術士会ホームページ・新CPD行事参加申込サイトよりお申し込みください(会員パスワードが必要です)。

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