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男女共同参画推進委員会

女性技術士キャリアモデル 原田佳代子さん

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原田佳代子さん

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原田 佳代子 さん

はらだ かよこ さん

技術士を目指した動機

 私は四年制大学法学部卒業後、民間企業勤務を経て大学院修士課程を修了し、現在は地方自治体で林業職として林業振興に携わっています。学生時代は文系で、森林・林業を学んだ経験はありません。大学院での研究で国内外の入会林野(いりあいりんや:ある一定の地域に住む人々がその地域の慣習に従って、薪炭材等を採取するために共同で利用・管理している山林、原野のこと。)の管理手法を取り上げたことをきっかけに、森林のフィールドで働きたいと考え、現在の勤務先に入庁しました。
 入庁後は、主に森林土木(治山・林道事業の計画、設計、現場監督、予算編成等)を担当してきました。担当業務では森林・林業に関する知識や現場調査の経験が必要で、同世代の職員との差を感じることが多く、周囲と肩を並べるためには自主学習が必要という認識がありました。
 また、所属先の発注業務においては、受注者側の管理技術者の資格要件として技術士が位置づけられていることを知りました。高度な技術力・技術者倫理を有する技術士に私自身がなることで、担当事業の品質向上ひいては地域住民の方々への信頼確保につながると考え、資格取得を志しました。技術士取得過程の副産物として、専門知識の習得や体系化を効率良く行えることも理由のひとつでした。

取得してからの自分

 所属先では、職員の保有資格と職位等は特に関連ありませんので、私自身は業務で技術士資格を活用できた経験はまだありませんが、発注側に技術士がいることは強みと感じています。資格取得までの過程や、技術士となってから他の技術士との交流により得た論理的な考え方を若手職員に伝え、私なりに働きやすい組織づくりを考えながら日々業務に取り組んでいます。
 業務外では、せっかく技術士になったのだから技術士でしかできない経験をしようと考え、CPD行事に積極的に参加しています。また、日本技術士会でも国際委員会・青年技術士支援委員会で活動しております。
 ここでは、特に青年技術士支援委員会での活動について紹介いたします。青年技術士支援委員会では、2020年より委員として活動しております。様々な部門の同世代の技術士が所属しているため、話をしているだけでも知見が広がります。若手技術士を対象としたCPD行事の企画・実行では、メンバーで意見を持ち寄って一つのものを作り上げる過程での学びが多く、非常にやりがいを感じています。青年技術士支援委員会のCPD行事では、コミュニケーションやプレゼンテーション等、業務スキル向上に資する企画を主題とすることが多く、活動で得たことを大いに業務でも活用しております。

ワーク・ライフ・バランス

 入庁以来、就業時間内に求められた品質で業務を遂行することを心掛け、業務と余暇のバランスをうまくとれるよう工夫しています。現在は周囲との調整に時間を費やし、なかなか自身の業務に集中できないこともありますが、先々を予測し業務スケジュールを細かく設定することで乗り切っています。
 体を動かすことが気分転換になるため、終業後や週末には自宅周りをジョギングし、定期的にマラソン大会にも出場しています。これまでに旅行も兼ね、北海道や沖縄の大会にも出場しました。
 様々なところに赴くことも好きで、技術士全国大会では各地の青年技術士仲間ともお会いしました。今後もこの関係性を大事にしていきたいと思っています。

技術士取得へのアドバイス

 前述の自己学習の一環として、入庁年に技術士第一次試験に合格しましたが、私の場合は周囲に試験対策を相談できる技術士がおらず、第二次試験対策に苦慮しました。
 第二次試験受験にあたっては、これまでの業務の振り返りがそのまま試験対策になると思います。主要な業務経験をわかりやすく整理する、専門分野のキーワードを短文にまとめる、白書等で最新の情報を入手する、様々な課題に対する自身の立場での対応策を明確化する、といった、ごく基本的な自己学習で乗り切りました。また、業務経歴書や過去問題の答案を知人に見ていただき、初見で理解できる内容となるようブラッシュアップしました。合格に至るまでの学習(知識習得、論理的な考え方・文章作成)は本業にも非常に役立ったと思っています。
 技術士には継続研鑽が求められていることから、試験合格はゴールでなくスタートだと思っております。前述のとおり、技術士のコミュニティで得られた様々な経験で私も成長できたので、早期の技術士取得をおすすめいたします!

これからの自分他

 私は公務員技術士として、自身の専門分野のみでなく、多角的な視点で問題解決できるゼネラリストを志向しています。今後も業務と並行して技術士会の活動にも積極的に参加し、視野の広い技術士を目指して自己研鑽に取り組んでいきます。
 私自身は現在監督職という立場になり、特に人的資源及び経済性管理といった多様な視点での管理を行ったうえでの業務推進が求められていると考えております。自身の専門知識や技術士活動で得られるスキルを還元し、地域住民の方々がより良い生活を送っていけるよう、業務に励んでいきたいと思っております。

※注:記事は2023年12月現在のものです。

プロフィール

■技術士部門
森林部門(森林土木)
■略歴
千葉県出身
2011年 大学院修了
2012年 地方自治体入庁
2019年 技術士登録
2023年現在 政策連携団体派遣
■資格
技術士 森林部門
1級土木施工管理技士
林業普及指導員
■趣味
旅行、ランニング、畑作業、スポーツ観戦

※注:記事は2023年12月現在のものです。

全国の青年技術士支援委員会メンバーと(2022年技術士全国大会)(拡大画像へのリンク)

全国の青年技術士支援委員会メンバーと(2022年技術士全国大会)

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