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男女共同参画推進委員会

男女共同参画に関するショートメッセージ

長谷川雅子さん(拡大画像へのリンク)

長谷川 雅子さん

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男女共同参画に関するショートメッセージ

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  長谷川 雅子さん
  一般財団法人CSOネットワーク
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近年、男女共同参画を支援する制度やサービスが整えられるのに伴い、女性の選択肢は広がり活躍の場も確実に広がりつつあるように思います。働く母親が増えることは、社会に母親の意見を反映させるという点でも、子どもが母親を通して社会を知るという点でもとても有意義だと感じています。一方で、子どもの誕生から大人になるまでには実に様々な出来事があり、育児休業の認められる乳幼児期を過ぎても、細かい世話や継続的なサポートが必要になることはよくあることです。子育てを優先し、いわゆるM字カーブ(女性の労働力率が、結婚・出産期の年代に一旦低下し、育児が落ち着いた時期に再び上昇するという傾向)に沿った働きかたをしてきた経験から、親たちが育児についても十分配慮できるワークライフバランスのとれた社会の実現を希望します。
 同時に、仕事以外の社会参画にも目を向けていただければと思います。私は、昭和36年、戦前の教育を受けた両親のもとに生まれ、男女雇用機会均等法施行の前年に社会人となりました。キャリアへの憧れを抱きながらも内なる良妻賢母志向の強い世代でした。一生続けられる仕事として福祉系公務員を選んだものの、夫の転勤に伴いあっさりと退職し、子育て中は国際協力系の団体でボランティアを行い、その後、開発経済学で学位を取得し、現在のNGOの仕事に至っています。男女共同参画というと、労働市場を通じた女性の社会参画に焦点があたりがちですが、子育て中の主婦であっても色々な形の社会参画が可能です。夫の英国研修の際に子どもを連れて参加した現地のプレイグループは、全て母親達によって運営されており、母親達の逞しさを感じました。日本でも母親達による活動は、特に障がいの分野などで歴史があります。日本におけるボランティア活動の総時間を金銭換算すると11.3兆円にものぼり、これは名目GDP475.8兆円の2.37%に相当するとされています(2012年の数字、『寄付白書2013』による)。男女共同参画を推進する際には、ボランティア活動など労働市場以外の社会参画の果たす役割にもぜひ注目していただければと思います。
(原稿受理日:2015.8.28)

このページのお問い合わせ:男女共同参画推進委員会

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