ナビゲーションを飛ばしてコンテンツへ
  • 男女共同参画推進委員会のホーム
  • 地域本部・県支部・部会・委員会
  • 公益社団法人日本技術士会
  • RSSについて
男女共同参画推進委員会

男性技術士キャリアモデル 武井遼さん

武井遼-1

武井遼さん(経営工学部門)

武井 遼 さん

たけい りょう さん

 そもそもは自然科学の分野にのめり込み、学生時代は化学から生物化学と学びました。バブルが崩壊した就職難の環境下で、化学品総合メーカーのグループ会社に就職。当初は研究開発に没頭しましたが、“良いものが売れるとは限らない世界”に限界を感じて商品企画部門へ、続いて“売れたからもうかるとは限らない世界”に戸惑い経営企画部門へ。現在は、関係会社と取引先の経営支援・事業再生に奮闘中です。
今や興味の中心は自然科学から人文科学・社会科学に、ライフワークもモノづくりから人材づくりへ変遷してきています。己の限界を知り、技術のみに頼らない技術士を模索中、というところでしょうか。
会社と日本技術士会以外で現在最も大きなウエートを置いている活動は、特定非営利活動法人(NPO)でのユニバーサルイベント活動で、障がい者スポーツなどの普及活動に取り組んでいます。今秋も恒例のユニバーサル・キャンプ(in八丈島)に向けて、企画準備中です。インストラクターとして例年100名規模のキャンプを運営するお手伝いをしていますが、毎回新たな発見と学ぶことばかり。自然を相手にする思うままにならない環境で、参加者と協力し合いながら野外生活を過ごす経験は、普段の生活でトラブルに遭遇したときに耐えられる胆力を鍛えてくれます。もちろんその後に、皆と飲むビールの味は格別です(そちらの方が活動の本当の目的かもしれませんが……)。

青年委員から社会貢献委員に

 先月まで、青年技術士交流実行委員会で活動させていただき、多くの技術士・技術者とお会いしました。年齢や専門分野の枠を超えて、自由に活動できる機会を与えてもらったことに感謝しつつ、後進がもっと充実した経験を得られる場への発展に向けて、陰ながら応援したいと考えています。
青年委員を卒業となりましたが、今月からは部会の幹事と社会貢献委員会で新たな活動の場が待っています。先述したユニバーサルイベント活動の経験も踏まえ、日本技術士会が障がい者にも開かれた組織となるよう、貢献できればと考えています。
若い技術者・これから技術士を目指す皆さんへ
世の中の問題の多くは技術で解決できますが、技術だけでは解決できない問題がたくさんあるのもまた現実です。もし世の中で役に立つ技術者になりたいと望むならば、専門技術とともに、人間力も磨いてはどうでしょうか。
おそらくそれは、教科書や学術書に答えが掲載されているような簡単なものではなく、時代や社会情勢によっても変遷するものかもしれません。
しかし、人間力を磨き、自己研鑽(けんさん)を継続することは、間違いなく自分の将来にとって有益なものになるはずです。多少の失敗や挫折は当たり前、それらの経験も今後に生かすくらいの気持ちで、未来に立ち向かっていただきたいと思います。

袖振り合うも他生の縁

 いろいろな分野の経験者の方々から学ぶことも一考の価値があるでしょう。その場合、お相手の年齢(先輩・後輩)や性別は関係ありません。ちなみに日本技術士会には多くの専門分野で既に多大な功績を挙げられた方も、これから実績をつくるであろう新進気鋭の方もおり、その専門分野も経歴も多種多様です。
もし皆さんの夢をかなえるきっかけがそこにあるのなら、有効に活用することをお勧めします。“袖振り合うも他生の縁”というように、どのような出会いがあるか(もしかすると、ないかもしれませんが)、出会いを重ねて初めてわかること。自分の人生をより豊かにする場を求めて、飛び込んできてみてはいかがでしょうか?

武井遼-2(拡大画像へのリンク)

ユニバーサル・キャンプ in八丈島

(画像クリックで拡大 42KB)

プロフィール

趣味

落語・ジャズ鑑賞
喰い歩き・呑み歩き

経歴

1995年:株式会社アデカクリーンエイド(現:ADEKAクリーンエイド株式会社)入社
2008年:技術士 経営工学部門 サービスマネジメント 登録
2009年:技術経営修士(MOT)課程修了
2010年:中小企業診断士登録
2012年:株式会社中央クリーンエイド 出向
2015年:ADEKAクリーンエイド株式会社 経営企画部配属

現在、公益社団法人日本技術士会会員 経営工学部会会計副部会長

※注:記事は2022年11月現在のものです。

このページのお問い合わせ:男女共同参画推進委員会

ページトップへ